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現代日本の閉塞状況打開にむけて

きりしまフラワーの教育支援事業の現在

 
現在、きりしまフラワーでは
既存の日本の教育システムにとらわれない新しい発想による教育支援事業の具体化に取り組んでおります。
 
地方都市に実際にある学校を利用したシステムも、すでに関係者とも話し合いが行われており、
また、教育で成功している他国や教育団体等のシステムも参考にした支援事業にとりかかっています。
 
 

現行教育システムへの憂い

 
現在では、政府の文科省も従来と違った問題意識をもち
既存のシステムとは別のラインをも模索しているようです。
フリースクールなども従来以上に認められている状況にはなっています。
 
しかし、どうしても政府、官僚等の既得権益が災いするのか
革新的な発想をもった教育システムの構築などは
まったくの手付かずといってもさしつかえない状況です。
 
私が憂いを覚えてしまうのは
今の日本の状況がゆでガエル状態である自覚が現在の日本の社会にはまだまだ少ないと思えることです。
自覚のない者に対応を思慮させることなどは不可能です。
 
この現状の原因は
私は明治以来の教育システムにあると考えております。
また、江戸時代からの上にならっておけば良いという精神性も
現代の国民の心奥に染み込んでいるのかもしれません。
 
日本が動くときは必ず外からの大きな力が働いたときです。
江戸末期のペリーしかり、第二次大戦後のマッカーサーしかりです。
しかし、現状の日本ではその圧力が目に見えにくいため気づかないのです。
 

二人の先生との出会い

 
今まで、現状に憂いを覚えて私なりに動き、
各界の著名な方々にもお会いしてきました。
(業界のリーダーや、衆参の著名な国会議員の方々ともお話をさせていただきました)
 

渥美和彦先生

そんななか偶然、渥美和彦東京大学名誉教授との出会いがありました。
先生は、人工心臓や統合医療の世界的権威であり
手塚治虫と同級生でり、なんと漫画鉄腕アトムに出てくるお茶の水博士のモデルです。


先生とは意気投合し「未来健康共生社会」というコンセプトのもとに
新しい財団を設立し私も筆頭理事として活動を行っておりました。
先生は、医療分野の視点から、西洋医学一辺倒の現在の日本の医療状況を
憂えていたのだと思います。
 
渥美博士があるとき、「現代人の脳は退化している」と一言おっしゃっておりましたが
その言葉がなにか妙に心に響いたことを覚えております。
 
 
 

堺屋太一先生

その後、 私自身も、現状を打開するための私塾を創設し、
故 堺屋太一先生を最高顧問としてお迎えして
教えを乞うておりましたが堺屋先生とのお話で一番印象に残った言葉は
「一般的に、10年先などはわからないと、言われていますが、それはまちがっています。
10年先、どんな風になっているかはわかるんですよ。わからないのは、(そこに向かうための)
今現在の足元なんです。足元こそが見えていないんです。」
この言葉は、非常に含蓄のある示唆に富んだ言葉だと思います。

堺屋先生と児島さん(元渥美財団書記局長)


堺屋先生は、日本の官僚制度が今の日本の閉塞状況を招いていると
その御著書などでもかなり厳しくおっしゃっております。楽しい世の中を作らねばとも。
 

今の日本の差し迫った危機的状況

遠回りにみえるかもしれませんが、
この日本の緊急課題を解決するのは、新しい発想力を持った子供や青年たちであると思います。
既存の教育を全否定するわけではありませんが
現在までの教育システムのなかで優秀な成績をおさめたはずの官僚の方々が
日夜努力されて善意と正義で作ったシステムが現実の状況に対応できないのはなぜでしょうか。
素直に考えてみれば、彼らの作るシステムでは状況を打開することができないということではないですか。
彼らの優秀な思考力が、かえって現状を見えなくさせている原因ではないでしょうか。
 
新しい未来を作るのは、新しい発想力をもった人たちだと思います。
 

お二人の先生からインスパイアされたこと

彼らとの出会いで私自身が常々思い温めてきたアイデアを
具現化しようと決意しました。
渥美先生も堺屋先生もお亡くなりになりましたが、
その日本への愛情深い憂いと思慮深きお知恵をお借りし、
微力ながらも一歩でも半歩でもこの事業を前に進める決意でいます。
 

きりしまフラワー 代表取締役 音無牧太